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2025/05/01 21:11 |
タッグフォースに物申す

TFで物申すって言ったら、もちろんヘルカイザー(笑)
というわけでTF2&3で聞けるヘルカイザーの勝利セリフについて。
やっぱりどうしてもあれは間違いだと思うのー…(笑)
テンションは重くないので反転はナシで折りたたみます、そういう中身なんだなーと一応注意して進んでくださいませ。

「鬼にならねば、見えぬ地平がある…!
 敗者の貴様にはわかるまい!」


上段はいいんだ、言わずもがなTURN-83で実際に言ってたセリフだから。
問題は下段です。「敗者の貴様には分かるまい」
これのどこがおかしいかというと、そもそも「鬼にならねば見えぬ地平がある」ことに目覚める原因は何だったかを、見誤っていると思わざるを得ない。地下デュエルは亮が目覚めた場所でしかなくて、原因はエド戦から続く連敗です。亮は負けたから「鬼にならねば見えぬ地平」を知ったわけで、この「鬼にならねば見えぬ地平」を分からない人間がいるとしたら、例えば敗北を知らなかったカイザー亮です。(十代も分からないし、十代はエドへの敗北だけじゃやっぱり分からないんだけど)
だからもし「~には分かるまい」ってのを付け加えるとしたら、多分辛うじて「勝者の貴様には分かるまい」のほうがまだ正しい(しかし正しいとは言えない)んだけど、これじゃただの負け惜しみでしかないっていう(笑)

敗者云々っていうのは、多分TURN-95の

「勝つのはオレだ。消えろ、敗者は!」

から出てきたんだろうなーとは思うんですが。
これじーっと見てたら、けっこー不思議なセリフで。
「勝つ」っていうのは現在形で、ある意味で進行形で、未来形で、「これから」であって、このとき亮はまだ「勝者」じゃない。ということは、相手もまだ「敗者」じゃない。結果が出るまでは二人とも等しく「ただのデュエリスト」のはずで、とはいえもう亮にはその結果が見えてて、亮はその未来(の翔)に向かって消えろって言ってるってことになる。そのとき亮は、「未来の勝者」としてそれを宣告するんだけど、その場合敗者が消えると同時に勝者も消えるから、「亮が勝者になる未来」は永遠に来ないんですねー実は。
だからトドメ刺した後は、勝ち誇るでもなく無言で去っていくし。
相手のLPがゼロになる瞬間、相手が敗者になる瞬間、現在と未来が混濁する一瞬に亮は勝利を見てるし勝者になるはずんだけど、その一瞬は一瞬ですらないゼロの瞬間で、勝利を掴めてるわけじゃない、みたいな。

…なんか今回、言ってることがいつにもまして小難しいような…(苦笑)

とりあえず言えることは、亮が勝者になる瞬間、相手が敗者になる瞬間っていうのは、留まっていられないゼロの瞬間で、そこに立ち止まらないと「敗者」って言葉は使えなくて、しかも「鬼にならねば見えぬ地平」は、亮にとっては「敗者にならないと見えなかった地平」で、GX本編的には亮はそのセリフは「勝ち誇って」は絶対言えないと思う、という話。

というかヘルカイザーの存在そのものが悪あがきなわけで、それは紙一重で負け惜しみに近かったりするんだけど、負け惜しみなんて言いたくないから、そのぎりぎりのラインが「鬼にならねば見えぬ地平がある」だし、デュエルをしている間だけ、勝利が見えてる間だけのハイテンション(笑)だし。
やっぱりあのセリフには何もつけ足せないと思うのですよ。

TURN-8で、TURN-52で、自分に勝てなかった(十代の一敗一引き分け)けど全力で向かってきた十代をちゃんとリスペクトしていた亮が、負けたとき、というより負ける直前から必要としていたのは、多分それと同じ視線、十代の「カイザー、やっぱりあんたはスゲェよ!」だし、クロノス先生のセリフ「先ほどのデュエルを笑う者など、誰もいないのーネ!」だったんだと思うんだ…。
でもそれは誰から与えられるべきかっていうと実は自分で、亮はあの瞬間自分で自分に敗北を許すことができなくて自分を見失って、「負けた自分」を、「弱い自分」を、がんばったならそれでいいって、そのままでいいって肯定できなかったから、だったらもっと辛い場所で頑張ろうみたいな感じでヘルカイザーになったわけで、十代の感動もクロノス先生の言葉も届く前の自分だけの孤独な場所で、相手の頭上に輝く勝利を見つめて、自分の敗北を知ってもなお自分を認めることができるか、否定しないでいられるか、っていうのが、亮が抱えていた本当の課題だったという話で。

だから…「消えていったみんなもきっと、それを望んでいるだろう」っていうのは、仲間を守れなかった十代のこと、「それが精一杯だったのなら、そんな風に自分を責めなくていい」ってことで、つまりリスペクトの精神で、それが言えたのは、ヨハンと全力で戦って負けた自分を認められたからで、それは146話で十代とデュエルしたときの亮にはまだ言えないセリフで…orz

本当に頑張って駄目だったんなら、負けようが死のうが世界が滅びようが恥じることはないしお前のこと笑ったり責めたりしないよみたいな、だからこそ最後まで諦めるなみたいな…こう言うとやけにぶっ飛んだ説明になるんですが(笑)…でも多分そういうことで、「勝ち負けなんか関係ない」通り越して「生き死になんか関係ない」まで飛んでいったと思うと亮は…凄いですね…(笑)
十代は、それが自分の望みだからこそ「奇跡を起こしてみせる」って言うんだけど、あのデュエルの後で言う「ああ、消えていったみんなもきっと、それを望んでいるだろう」ってセリフで「望んでいる」メンバーに亮が自分を含めてないのは、もし奇跡が起こせなくたって、オレはお前を責めたりしないから、心配しないでやるだけやってこいっつー激励なのかなぁと。
(多分)期待しまくってるくせに期待してるとは言わない優しさ、かもしれない。
この…ツンデレ馬鹿…orz

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2010/01/12 20:31 | Comments(0) | 遊戯王DMGX

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